大丸京都店 ART INFORMATION ARCHIVE
■2024年 4月
美術画廊
アントワーヌ・アンリ展
〜優しさにつつまれて〜
■2024年3月27日(水)→4月2日(火)
かつてパリ・オートクチュールで活躍し、その後油彩画家となり、独特の色彩センスとマチエールで描くフランス人画家 アントワーヌ・アンリ。 暖かな陽ざしを感じるのどかな風景や、幸福感あふれる室内など、ビビッドな色彩とコントラストで表現する新作油彩画30余点を発表いたします。
作家来場予定:3月30日(土)、31日(日)、各日14時~17時
建築家
白井 晟一の書
■2024年4月3日(水)→9日(火)
顧之昏元
「書」に正統や異端があるとは思わないが、「字」をこえて「書」はない。悠久な歴史の中で彫琢され、この骨格・肉付けを完成してきた過程を信頼する私等は、絵画と判別できないカリグラフや恣意な創作墨象というような新語の感覚をもって「書」に対することはできない。私が建築を生業としながらこの十数年、一日の約半分を習書にうずめることができたのは大きな恵みであった。しかし筆・墨をもって紙にむかうことはたしかに一つの「行」に違いなかったし、心と目と手の一如を不断に身につけていなければ「書」にならなかったという経験の反覆は、先達が生きていた時間や空間にわずかでもせまりたいという望みを深め、空間造型の無限の意味を省る何よりの励ましであった。
「顧之居書帖 二」 1976~白井晟一自筆序文より
※ 白井晟一の直筆草稿、スケッチ(原爆堂計画等)を参考展示予定
草木鳥獣伝
西野 陽一 日本画展
■2024年4月10日(水)→16日(火)
西野先生はこれまでにアマゾンやアフリカなどの動物を描く為に世界各国を取材してきました。
今展では絶滅してしまったニホンオオカミ、カワウソや佐渡のトキなどから身近な生き物まで制作された作品は古の日本の風景と共に生き物の姿を残したいという作家の願いが込められています。
時にユーモラスな表情の動物たちの繊細な描写の作品をぜひ、この機会にご高覧ください。
古希記念 九世 吉向 松月 作陶展
「自然への思い」
■2024年4月17日(水)→23日(火)
吉向松月窯は江戸・享和の頃より各代々が窯の技を譲り、二百二十年の伝統を積みあげてまいりました。この度は、古希を迎えた九世松月氏の記念の作陶展を開催いたします。本展では、従来からの茶陶に加え、風景を陶に描いた作品を出展いたします。自然に寄り添い、地球が育んだ「土」という恵みから生み出される秀作の数々をご高覧ください。
1954年 七世松月・蕃斎の次男に生まれる
1972年 京都市立日吉高校陶芸科卒業
1977年 大阪芸術大学工芸学科陶芸専攻卒
1986年 山本紅雲先生に日本画を師事
1998年 直原玉青先生に水墨画を師事
2007年 吉向松月を襲名
2010年 韓国テグにて茶文化世界祭招待出品
2023年 古希にあたり堺・南宗寺 田島碵應老師より「興斎」の斎号を賜る
現在、大阪工芸協会会員 、枚方工芸会会長
光輝瑞兆
加来万周 日本画展
■2024年4月24日(水)→30日(火)
このたび大丸京都店では、日本画家・加来万周先生の個展を開催します。
先生は、1973年熊本県八代市に生まれ、東京藝術大学大学院を修了後、院展を中心に活躍をされている人気と実力を兼ね備えた逸材です。師である手塚雄二先生を彷彿させる大胆な構図と繊細で奥深い色彩による荘厳で美しい画風が魅力です。
神戸、大阪、京都と巡回する今展では、自然の神秘や草花の息吹を感じさせる風景や花々を中心に20余点の作品を一堂に展観します。この機会にぜひご高覧賜りますようご案内申しあげます。
アートサロン
ESPACE KYOTO
一枚の絵本
大塚 麻理恵 作品展
■2024年3月27日(水)→4月2日(火)
物語の一節のような詞書を添えて展示される大塚麻理恵氏の作品は、まるで「1枚の絵本」のようです。新点描主義「ヌーヴェル・ポアンティスム」の技法を用いて、時にユーモラスに、時にほのぼのと描かれます。
本展では約30点の作品を展示いたします。
マエストロ貴古
作陶展~新世界への招待状~
■2024年4月3日(水)→9日(火)
京焼・清水焼 四代貴古・今橋剛和と、美術家・今橋裕子によるユニット マエストロ貴古。
洗練された技術と自由な発想による作品を多数展覧いたします。
きらめく新世界へ、ぜひお越しくださいませ。
松崎 勝美
石の想守展
■2024年4月10日(水)→16日(火)
1959 京都人形頭師 川瀬猪山を曾祖父に持ち京都に生まれる
1986 石の仕事に入る
2008 成田国際空港第2ターミナルサテライト到着コンコース
パリ、ロサンゼルス、NY、台湾など海外でも展示多数
愛らしい石の童は、人の想いを守るおまもり。やさしいまなざしの想守たちに会いに来てください。
中尾 知花子
油彩画展
■2024年4月17日(水)→23日(火)
柔らかな光に包まれた、心に残る情景を丁寧に描いた風景画や艶やかな果実などを描いた瑞々しい静物画などをご覧いただきます。
松尾 彩加・黒沼 大泰 洋画展
春の花籠
■2024年4月24日(水)→30日(火)
90年代生まれ、共に花の姿を描く若手作家の二人展を開催いたします。
松尾彩加は花と水滴を宝石のように透明感ある美しさで表現。
黒沼大泰は中世ヨーロッパで用いられた黄金背景技法をアレンジした独自の技法で、和の花を華やかに描きます。