大丸京都店 ART INFORMATION ARCHIVE
■2023年 3月
美術画廊
坂井昇 日本画展
~平安の雅 花景繋ぎ~
■2023年3月1日(水)→7日(火)
遷ろふ季節を和歌に詠み王朝物語にひたる貴人たちの時代から花や風景が繋ぐ優艶な平安の雅。そこにある美しさを伝統の日本画の技法で丁寧に表現する坂井昇の作品は日本の美の品格を感じさせます。ぜひご高覧ください。
藤井 誠展
〜水と風と光と〜
■2023年3月8日(水)→14日(火)
伝統的な油彩画の技法を用いながら、日本画や俳句に見る古来からの日本人の美意識を大切に、独自の写実表現を目指す「藤井誠」。 今展では、最新作油彩画30余点を展示即売いたします。是非ご高覧くださいますようご案内申しあげます。
~水と旅する~
関本麻己子日本画展
■2023年3月15日(水)→21日(火・祝)
心の琴線に響く日本の風景を求め、旅をし描く日本画家、関本麻己子氏。日本の風景を描くにはそれにふさわしい和紙と岩絵具が醸し出す色合いが必要だという同氏は、和紙の中でも手漉きの楮紙にこだわり制作を続けています。
京都での3度目の個展となる今回のテーマは、様々な形に姿を変えながら地球を廻る水です。雲は雨や雪に姿を変えて山や森を潤す恵みとなり、集まり湧き出でては川となり海に還る。雲も烟る霧もまた、水の姿です。自然の中で様々な姿の水と共に旅をし、心に感じて描いた作品30余点を一堂に展覧いたします。水と自然と出会い、楮紙に紡がれた物語を感じていただければ幸いです。どうぞこの機にご高覧くださいますようご案内申しあげます。
巡りゆく時の中で
野地美樹子 日本画展
■2023年3月22日(水)→28日(火)
消えては現れ、現れては消える渦潮。鳴門での取材の折、その渦潮の姿に図らずも人生とコロナを重ね合わせたという野地氏。
もとより先など見通せない世界の様相が、ますます不透明の度を増すさなかにあって、渦潮のうねりにわが身の立ち位置を感じ、消えゆくさまにコロナ禍の終わりを願い、生きているからこそ湧きおこってはめぐる様々な感情の動きにもなぞらえ、「生きることは、葛藤の波をいくつも超えていく作業のよう」と氏は語ります。
下地にあえて様々な色を散らし、素材の持ち味をうまく引き出して表情に複雑さを持たせた画面に、白波をひたすら筆で描きこんでいく。完成へのイメージを明確に意識しながら、こつこつと筆を入れるその無我の行為は、画家の心に平穏な時間をもたらし、躍動する大きな流れとなって新たな作品世界を拓くに至りました。
これまでにも雪原、瀑布など、白の色遣い際立つ大作をものしてきた野地氏が、今年でなくては描けない、今年だから描ける、と意を決して見据えた先の、白波うねる新境地。
色彩、造形の美、臨場感を味わうはもちろんのこと、観る者自らの胸中に去来するものが何であるか―。ぜひお確かめいただくべく、ご高覧くださいませ。
アートサロン
ESPACE KYOTO
平田有加水彩画展
芦生の森から
■2023年3月1日(水)→14日(火)
1973年奈良県に生まれ、関西のアートスクールにてデッサンを学び研鑽を積む。
国内外の水彩画展覧会等に出品し、受賞多数。
自身のフィールドワークとして京都府南丹市美山にある原生林 京都大学芦生研究林を取材し、スケッチを続ける。
未開であった森の中を四季を通して観察し描いた作品をご展觀いたします。樹々の鼓動、草花の輝き、小鳥のさえずりを感じてください。
國枝愛子 日本画展
夢想のカケラ
■2023年3月15日(水)→21日(火・祝)
身近な京都の風景を取材し、心象を織り込みながら幻想的な風景画を描く。揺らぐ光の表情や、移ろう水辺の情景をご覧ください。
アンドレイ・ヴェルホフツェフ展
Whispers and Shouts
■2023年3月22日(水)→28日(火)
本展では油彩技法で制作された「Intimate Side of Windows」というシリーズの作品群を紹介いたします。常に私にインスピレ-ションを与えるミューズが、作者にとって興味深い様々なイメージを試しています。すべての鑑賞者が快適に鑑賞できることを祈ります。皆様に平和と幸福を。 アンドレイ・ヴェルホフツェフ