規格外というだけで廃棄されていく地元・岡山のフルーツの現実を目の当たりにし、「このおいしいフルーツをなんとかしたい」と2011年に創業。女性の美と健康に役立つような商品を製造・販売することで、農業の活性化も目指す。

株式会社果実工房の社長・平野 幸司さんは、岡山県倉敷市出身。学生時代は遊ぶ場所もない倉敷から離れたいと、大手食品メーカーに就職。お菓子の営業マンとして働いていました。外に出たことで初めて“倉敷のよさ”を実感したと言います。17年働いた後、岡山県へ戻り果物屋さんに転職しました。フルーツ王国・岡山ならではの美しい桃やぶどうが、贈答用の高級フルーツとして販売される一方、少しキズのあるものは安くで売られています。農家さんでもキズがあるものは出荷しません。「まだまだおいしいのに、これってどうなの？！」いかす方法はないのか。平野さんは考えました。

長年お菓子の営業をしていた平野さん。ゼリーなら桃やぶどうのみずみずしさをいかせるのでは？と閃きました。スタート時は、奥様とふたり。ゼリーの勉強をしながら、試行錯誤を繰り返しました。一般的にはカップタイプのゼリーが多かった中、お子様でもお年寄りでも手に取りやすく、個包装で分けあえる「スティックタイプ」を開発。材料となる果物は、直接農家さんを訪ね歩いたそう。「困っていませんか？」そう声がけをしながら、キズやサイズ、重さなど“規格外”といわれる桃を農家さんから仕入れました。

ある時、気になるメーカーを発見！持ち前の行動力ですぐに問い合わせたのがチョコレートの加工メーカー。もともとお菓子メーカーにいた平野さん。冬に販売できるチョコレートがあればなぁと考えていたところでした。試行錯誤を繰り返し完成した商品は、空の上、飛行機内での限定販売で好評を得、その後一般販売されるようになりました。それが「果実工房」が立ちあげたブランド〈GOHOBI〉の「シュミ・ドゥ・ショコラ」。今回美味テッドでご紹介する商品です。

「フードロス」の問題から始まった「果実工房」の変わらぬ想いは、「日本の果物を楽しく、ワクワクするような商品にしたい」ということ。ご当地の果物を完熟の状態で仕入れ、冷凍→解凍→フリーズドライ→チョコレートを浸み込ませる。と手間暇を省くことなく取り組むことで、「シュミ・ドゥ・ショコラ」が完成します。食べる人には、日本の果物のおいしさをもっと知って欲しい。農家さんには、もっとおいしい果物を作って元気になって欲しい。そんな願いを込め、地元岡山から全国へおいしい“ご褒美”を届けます。

サクッと軽やかな食感が、噛むほどにとろけるチョコレートに！
フルーツの甘みや酸味、香りはそのままに、浸み込んだチョコレートがとろける不思議なおいしさ。
どうぞこの機会にお試しください。