Professional's Eyes
スタイルのある暮らし
大阪の第一線で活躍する方々と一緒に、生活を豊かにする視点、もの選びのコツに迫ります。館内の注目アイテム、心斎橋のお気に入りスポットをご紹介。心地よい暮らし、大阪のシビックプライドを求めて。
ARCHIVESFM802とFM COCOLOのアートプロジェクト「digmeout」のアートディレクション、アートギャラリー「DMOARTS」のキュレーション、アートフェア「UNKNOWN ASIA」の実行委員など、アートの現場で幅広く活躍する802メディアワークスの高橋亮さん。大丸心斎橋店を巡って、気になるデザインやライフスタイルについて語っていただきました。
まず最初に訪れたのは、高橋さんが数回訪れたことがあるという「青空blue」。ここでは、自家製粉粗挽きうどんをはじめとする料理のおいしさはもちろん、店内のインテリアや飾られているアートに感銘を受けていると言います。
「例えば、この照明は奈良のブランド『NEW LIGHT POTTERY(ニューライトポタリー)』のものですよね。僕もデザインがとても好きなのですが、佇まいがこの店に合っているなと思って。それ以外でも、内装や置いてある調度もすごくいいですね」と高橋さん。
今回の取材では、個室でうどんをいただくのですが、この個室の内装は、店主の松井宏文さんもかなり思い入れがあるそうです。
「この個室は、京都・綾部の和紙職人・ハタノワタルさんにお願いをして、壁一面に和紙を貼っています。少し濃い色の部分と明るめの部分がありますが、『青空blue』にちなんで、空と雲を表現してもらっています」と松井さん。
「このオブジェはどなたのものですか?」と高橋さんが注目したのは、棚の上に置いてある円形の作品です。
「知り合いで「bon bijou(ボン ビジュー)」というアクセサリーブランドをやっている方がいて、最近、こういうアート作品も取り扱い始めまして。これはオランダの作家さんの作品らしいですけど、和の空間にも合うなと思って」と松井さん。
「そうですね。全体的にすごく調和が取れている。照明ともすごく合っていて、どういう空間で食べて欲しいのかという店主さんのこだわりが伝わります」と高橋さん。
さて、そろそろ自家製粉した粗挽きうどんをいただくことにします。
「めっちゃメニューの種類が多いから、毎回どれにしよう? と悩んでいます。どれもおいしいから、どれも食べたいねんけどって(笑)」と高橋さん。今回も迷っているようなので、松井さんにおすすめを聞き、夏の季節メニューである、すだちと焼き海苔のおうどんを選びました。
松井さんが「青空blue」を始める前に働いていた蕎麦の名店「土山人」でも、すだち蕎麦は夏の風物詩的存在ですが、焼き海苔が入っているのは珍しい。松井さん、その理由は?
「夏は暑いので、食べてスッキリしてもらいたいんですけど、さっぱり感だけでなく、ちょっとコクというか深みも欲しくて焼き海苔を入れています。うどんのだしと海苔の相性はいいですし」。
運ばれてきたうどんを見た高橋さん、まずはその美しさに「すごくきれい。これは夏ならではですね」と破顔。さらに一口すすり、「やっぱりおいしい。粗挽きなので、一般的な大阪のうどんとは一線を画したおうどんだと思います。粉を店で挽いてるそうですが、その鮮度も重要なんでしょうね」。
個室を出ると、店内には墨で描いたようなアートも飾られています。
「屋号の“青空”という文字を書いてもらった書家・上田普さんの美術作品です。墨で書いた真っ黒な作品なんで、何が描いてあるかわからないかもしれないですが、そのまっすぐなシンプルさがすごく好きだったりします」と松井さん。
2020年11月、心斎橋PARCOがオープンして、各フロアで大丸心斎橋店と行き来できるようになりました。松井さんは、若い人たちも店に入りやすいようにと、「PARCOと繋がる通路から見える場所に、ちょっとくだけた感じのアートがあるといいかなと思って」と2つの作品を置きました。
1つは、マンボというフランス人アーティストの絵です。
「たまたま彼の個展をやっている時にギャラリーの前を通って、なんやろこれ? と思って覗いていたら、ギャラリーの方が手招きしてくれたんですよ。そういうときに入るのはなかなか気がひけるのですが、思い切って入ってみると色々説明してくれて…」。
そう語り出した松井さんは、当時北浜で会社員をしていたのですが、アートなどは買ったことはなく、最初のうちは数十万円の値がつくこの絵を買うなんて想像もできなかったそうです。
「それが、急にどうしても欲しくなったんです。この絵が、『ものづくりをする人として生きよう』という決意の表れになりそうな気がしてきて。妻にもそりゃ反対されたんですけど、思い切って買って。現金で支払いしたときに、しびれるというか、高揚感がすごくあって。そういう意味でも思い入れのある絵です」。
松井さんの人生で大きな分岐点になったかもしれない絵を、「赤が美しいですね」と、高橋さんは感慨深げに見つめていました。
PARCOと繋がる通路から見えるもう1つの作品は、エールフランスのヴィンテージ・ポスターです。
「2020年の初め、コロナの感染が広がる少し前に、フランスでうどんを提供するという企画に参加するためにパリに行く機会があって。その時に見つけたのがこのポスター。パリからニューヨークへ向かって飛ぶ飛行機が描かれているんですが、その後すぐコロナが広がり、そういう行き来ができなくなっちゃって。そのとき買った意味があるような気がして」。
また早く、人々が空を飛び交う時代になってほしいという願いも込めて店に飾っているという松井さん。パリの話が出ましたが、この街に学生時代に訪れた高橋さんは、ちょっとした思い出ができた店があるそうです。ここ大丸心斎橋店にも店舗を構えているということで向かいました。
高橋さんが学生時代にパリを訪れた時に、ちょっとしたエピソードが生まれたのがフランス生まれのベーカリー「PAUL(ポール)」です。
「大学は総合大学の経営学部で、特にアート系の勉強をしていたわけではないのですが、当時から美術館とかギャラリーが好きで、ちょっと大学になじんでなかったんですよね(笑)。だから学園祭の時期には、毎年逃げるようにどこかに旅に出ていました」と高橋さん。
パリを訪れたのは20歳くらいの時。海外一人旅で、恐る恐るパリの街を歩いたという高橋さん。
「もう街を歩くのが怖くて、心細くて(笑)。しょうがないので、とにかくおいしいものを探そうと思って。でも持ち合わせがふんだんにあるわけじゃないから、日常で食べられるおいしいパンを探して『ポール』に入ったんです」。
訪れたのは冬の時期、雪が降るパリで大きなフランス人に囲まれて一人凍えていた高橋さんは、「ポール」のパンに救われたそう。帰国してから、「あれ、日本にもあるじゃん」と、日本の「ポール」にも通うようになったそうです。
パリでは、バゲット、クロワッサンをよく食べていたという高橋さん、日本の「ポール」でも、20年間続けてダントツ1位の人気というクロワッサンをイートインでいただきました。
「やっぱりおいしい。いやぁ、幸せな味がしますね。いいバターの香り。このおいしさは家では出せないですからね」と高橋さん。
次に、大丸心斎橋店では2番人気というカヌレをいただきます。
「香ばしい香りとラム酒の味がすごくおいしい。大人っぽくて海外の雰囲気も感じられる味ですね。結構ボリュームもあってこの値段はうれしいですね」と高橋さん。
「ポール」のクロワッサンは、フランスの工場で仕込んだ生地を冷凍して世界中に送り、現地で焼き上げているそう。そのため世界中のどこのお店でも、ほとんど変わらないおいしさを味わえるとのこと。
フランス料理界の巨匠・アラン・デュカス氏は、2013年3月に初めてのチョコレート工房をパリに出しました。
「パリの本店は、レンガが多く使われています。シンプルなタブレット(板チョコ)は、そのレンガをモチーフにデザインされています」とお話しいただいたのは、「ル・ショコラ・アラン・デュカス」の大丸心斎橋店長。
そのほか、ドライフルーツやナッツ類、グラノーラなどをキャラメリゼしたものを乗せたタブレット、一口サイズのボンボンショコラが主力商品で、全てパリの工房で厳選したカカオ豆から作られるクーべルチュールを使用して、東京工房で製造しています。
カカオ豆からチョコレートを自社で一貫製造しており、カカオ豆の産地は世界各地に広がります。
「産地によって味わいはかなり違います。例えばマダガスカル産はベリーのような酸味があるのが特徴、ペルー産はフローラルで、ジャワ産はスモーキーな香りです」と店長。
「どのような商品にするかによって、使用するカカオの豆も全然違うということですね。それにしてもチョコがきれい。宝石みたいですね」と高橋さん。
さまざまな産地のタブレットがありますが、店長が個人的に一番好きだというのが、トラディション ノワール ペルー ノン・コンシェ。チョコレート作りには通常コンチングというなめらかさを出す工程がありますが、それを省いて作るものです。
「コンチングしないノンコンシェだからカソナードの粒子が残っていて、口に入れるとペルー産の濃厚な香りとマッチして、すごくおいしいです」と店長。
大丸心斎橋店の「ル・ショコラ・アラン・デュカス」ではデザートサロンがあるので、チョコをいただくことにしました。
「ボンボンショコラは3種類。シングルオリジンのカカオ豆で作るガナッシュ、フレーバーを組み合わせたガナッシュ、もう一つがプラリネになります」と店長。
「うん? まず塩味がきます。でもフルーティさもあるし、すごい。なんて言ったらいいんだろう…口の中にすっと入ってくるんだけど、やっぱり濃いんですよ。真ん中のこれはナッツがすごく香ばしいです。レイヤードになってるので、食感も面白い。最後のこれは後から鼻にすーっと香りが抜けるような…」。
一つ一つ解説入りで実況中継をしてくれる高橋さん、さすがは小さいときからお菓子を食べるといえばチョコレートというフリークぶりでした。
「これは、構造的にも面白いですよね。箱と袋の中間みたいな」。そう言って高橋さんが注目したのが、ボンボンショコラのオリジナルの専用ボックス。
「パッケージのコンセプトは素材のまま。素材にこだわったル・ショコラ・アラン・デュカスのイメージそのものです」と店長。
ナチュラルな素材を使い、エコなパッケージにもこだわる姿勢。世界中がSDGsを目指す中で、環境に配慮した店づくり、商品づくりは、これからの時代の大切な指針になってきています。アートの世界でもそれらの意識への高まりがあるのか、高橋さんに尋ねました。
「持続可能な社会がないと豊かなものも楽しめない。そういう地球の上に僕ら人間は立っていると思います。アーティストもすごく感受性の高い方が多いので、それを敏感に感じ取っていて、作品に落とし込んでいる人は結構います。その辺りは通じるものがあるのかなと思いますね」。
大丸心斎橋店でフロアからフロアに移動するとき、エスカレーターを利用しますが、その空間を1階から10階まで貫くのが「D-WALL(ディー ウォール)」です。これは、Perfumeなどのアーティストや研究者とのコラボレーションで、さまざまな刺激的、実験的な作品を生み出しているライゾマティクスが手がけた大型インスタレーション。大丸心斎橋店のアイコンであるヴォーリズ建築の天井や柱に施されたステンドグラスの造形美を、彫刻と映像の融合により再構築したものです。
「ライゾマティクスがやってるんですか? すごいな。このエスカレーターに乗るたびにすごくいいなと思っていました。百貨店って普通エスカレーター周辺は明るくして、広告やお知らせを掲示しているところが多いけれど、大丸心斎橋店はぐっと暗くして、このインスタレーション。シックでかっこいいなと思います」と高橋さん。
百貨店のスタイルについての話が出たところで、高橋さんのデパートにまつわるエピソードも聞いてみました。
「僕は小学校6年生まで長野県に住んでいたのですが、おじいちゃんとおばあちゃんが大阪に住んでいて、たまに里帰りしたときに、大丸心斎橋店によく連れてきてもらってたんですよ。おいしいご飯を食べさせてもらい、普通のお菓子屋さんでは買えないような特別なスイーツを食べて、おもちゃ売場に行って…いい思い出が残っています。きっと、みんながそれぞれそういう思い出を持っていて、百貨店には自分の幸せな場所があるんじゃないかな。そもそも“百貨”というのは、なんでも揃っているということなので、いろいろな幸せのきっかけがあるのだと思います」。
続いては、高橋さんが、“今、暮らしの中で関心を持っているジャンル”の店を訪れることにしました。まずは香り。100%自然素材で作るアロマオイルを70種類も揃え、ディフューザーなどの商品開発、香りによる空間プロデュースなど、香りを幅広く扱う「@aroma(アットアロマ)」を訪れました。
「香りは、気分の切り替えになり、リラックス空間を快適にしたり、仕事モードのスイッチもなるアイテムだと思って注目しています」と言う高橋さん、家でもディフューザーを活用されてるようです。
「おうちでは、どのような香りを楽しまれていますか?」と問いかける店長の仁木由美さんに、「木の香りですかね。あとはレモンなど柑橘系の香りも好きです」と高橋さん。
「この中で使われている香りはありますか?」とズラッと並ぶアロマオイル(1,650円〜)を前に問いかける仁木さんに、「70種類もあるなんてすごいですね。家で使っている木の香りは、ヒノキに近い感じで、う〜ん、カタカナなんですが、ちょっと覚えにくい名前で…」と必死に思い出そうとする高橋さん。
仁木さんは、高橋さんから香りの特徴を聞き出しつつ、次から次に木の香りがするアロマの名前を挙げていきます。
「あっ、それです! フランキンセンスという香りです」。
やっとのことで香りの名前を思い出した高橋さんは、「ずっと嗅いでいられますね。木をベースにしたものだけでもこんなに種類があって、それぞれ香りが違うというのがすごいですね」。
「アットアロマ」は、商業空間などで香りのプロデュースもしていて、オリジナルのディフューザーなども開発しています。
「この『orb(オーブ)』はオイルを入れていただくと、ネブライザー式といって、オイルを原液のままガラスのフラスコに入れてミスト状にして空間に広げると言うもの。最大40畳の広さまで香りが拡散します」と仁木店長。
モルタル素材のインテリアや小物を部屋に置いているという高橋さん。
「このマットな感じは、うちの家のインテリアに合いそうです」。
もう一つ仁木店長おすすめのディフューザーが「air(エアー)」です。
「商業施設などで使うプロ仕様のディフューザーは、今まで80畳用の大きな部屋用のものはあったのですが、最近50畳用の『エアー』が発売されました」と仁木さん。
この商品を見た高橋さん、「これ、デザインは柴田文江さんですよね?」とひと言。さすがはアートやデザインのプロフェッショナル、プロダクトデザイナーが誰なのかも一目でわかるようです。
「家にしろオフィスにしろ、今は一つの場所にとどまる時間が多いので、そういうときにちょっと香りを楽しむのはいいですよね。気分を変えるのにもいいし、リラックスできる空間に置きたくなりますよね」と高橋さん。
仕事をするとき、オフタイムに関わらず、これからの暮らしの中で、香りが果たす役割は大きくなりそうです。
※2022年2月をもって閉店いたしました。
続いて、高橋さんが最近注目しているというメンズコスメの最前線を知るために、「FIVEISM × THREE(ファイブイズム バイ スリー)」を訪れました。
「メイクには関心があるのですが、自分では正直何もしてなくて。前々から気軽にできるスキンケアやメイクがあれば教えて欲しいと思ってたんですよ」と高橋さん。
「ファイブイズム バイ スリー」はコスメブランド「THREE(スリー)」の新展開として、2018年の9月にブランドをローンチ。 “性別や年齢などの既成概念にとらわれない「自己表現」を提案する”ことを標榜し、大丸心斎橋店では訪れる人の6割から7割ぐらいが男性だそうです。
「うちのブランドは、大きく分けてスキンケアとメイクのアイテムを用意しています。スキンケアは男性で使ってらっしゃる方も多いんですけど、メイクアイテムはまだまだこれからかなと思います」と店長の前山実恵さん。
「スリー」の店舗デザインもずっと好きだったという高橋さん。「ファイブイズム バイ スリー」も、グレーを基調としたシックな雰囲気です。
「商品のデザインも、これまでの化粧品とは少し違って、すごくシンプルにしていて、インテリアのような感覚でどんなお部屋にもなじみやすいかと思います。男性が持ち歩きやすいデザインだと思いますよ」と前山さん。
「僕の顔には、どういうメイクが合うのかを知りたいです」と言う高橋さんに、実際に「ファイブイズム バイ スリー」の商品を使って、施術してもらうことにしました。
「血色をよくして、明るく見える顔にしたい」と希望する高橋さんに対して、前山店長は、「うちで推奨しているのはステルスメイクといって、人が見て化粧していると気づかれない程度に、でもより美しく、健康的に見えるメイクです」。
メイクをする前に、まずは化粧水のフォー・メン ジェントリングローション(5,500円)で肌のべとつきやテカリを抑えます。次に乳液のフェー・メン ジェントリング エマルジョン(7,150円)を塗ります。
「化粧水だけだと潤いが逃げてしまいやすいので、乳液で蓋をするイメージでセットでお使いいただいたくのがおすすめです」と前山さん。
次に日焼け止めのFFコントロールUVツール(4,400円)を塗り、次はいよいよファンデーション、ネイキッドコンプレクション バー(5,720円)です。
「おー、初めてのファンデーション! スティック状のやつですね」と高橋さん。初体験にやや興奮気味です。
女性のファンデーションは、パフやスポンジで手のひら全体を使って塗るイメージがありますが、こちらの商品はスティック状。
「男性は手の平よりも、心理的に指先を使ってものを扱うほうが使いやすいだろうということで、このようなデザインになりました。スティック状だと満遍なくつけやすいですし、ヒゲを剃る、歯磨きをするなど日常生活に溶け込むような感覚で使っていただけます」と前山さん。
マットな質感で持ち心地のよさも高橋さん気に入った模様。全部で15色あり、前山さんは「お顔の色を見ながら決めていきますね」と高橋さんの肌色に一番近い7番を選びました。
パッと見て一番違和感のない色を選んでなじませたほうが、化粧した感が出なくて、ステルスメイクにはいいそうです。
「明るくなりましたね。肌のキメが細かくなり、顔が細く見えるような気がします。スティックで塗るだけなので、ズボラ男子でもいけますよね」と高橋さん。
さらに、マルチユースカラーパウダーのミラークールタッチ バーで頬にチーク、眉毛には、マスカラのコバート ディフィニション ツールで仕上げていきます。
「これなら街で見かけてもメイクしているとは思われなくて、ちょっと血色いいなとか思われるぐらいですよね。ステルスメイクは普通の男性でも取り入れやすそうですね。こんなに変わるんですね。面白いなあ」と高橋さん。
フードや香り、コスメなどジャンルはそれぞれ違えど、高橋さんが興味を持ったり好きなテイストは一貫していました。それは、商品によって生活が豊かにデザインされること。高橋さんらしく“百貨店”を巡ることで、たくさんの幸せになるきっかけが生まれたに違いありません。
1988年大阪府生まれ。FM802 / FM COCOLOのアートプロジェクト「digmeout」プロデューサー。クライアントワーク等のアートディレクションを多数手がける。また、アートギャラリー「DMOARTS」ディレクターを務め、展覧会のディレクション、国内外のアートフェアへの出展、アーティストマネジメントなどを行う。2015年には大阪発のアートフェア「UNKNOWN ASIA」を立ち上げ、実行委員会メンバーに。2018年よりエグゼクティブプロデューサーに。さらに、大阪で新しいアートフェア「DELTA」を2020年に立ち上げ、共同代表として活動するなどアートシーンの発展と拡大に注力している。
※ソーシャルディスタンスに配慮しながら、写真撮影時のみ、マスクをはずして取材を行いました。
写真/西島渚 取材・文/蔵均 WEBデザイン/唯木友裕(Thaichi) 制作・編集/河邊里奈(EDIT LIFE)、松尾仁(EDIT LIFE)
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